return
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return
文は関数の実行を終了して、関数の呼び出し元に返す値を指定します。
試してみましょう
構文
return;
return expression;
expression
-
値が返される式。省略した場合は、代わりに
undefined
が返されます。
解説
return
文が関数本体の中で使用された際、その関数の実行が停止します。値を指定した場合、与えられた値が関数の呼び出し元に返されます。例として、以下の関数は引数 x
が数値のとき、x
の二乗を返します。
function square(x) {
return x * x;
}
const demo = square(3);
// demo は 9 に等しい
値が省略された場合は、代わりに undefined
が返されます。
以下の return 文はすべて関数の実行を中断するものです。
return;
return true;
return false;
return x;
return x + y / 3;
自動セミコロン挿入
return
文は自動セミコロン挿入 (ASI) の影響を受けます。return
キーワードと式の間の改行コードは許容されません。
return
a + b;
上記のコードは ASI によって以下のように変換されます。
return;
a + b;
コンソールは "unreachable code after return statement" と警告します。
メモ: Firefox 40 以降から return
文の後に到達不可能なコードが見つかった場合、コンソールに警告が表示されます。
括弧を使用することで、この問題を回避する(ASI を防ぐ)ことができます。
return (
a + b
);
例
関数を中断する
関数は return
が呼び出された時点で即座に終了します。
function counter() {
// 無限ループ
for (let count = 1; ; count++) {
console.log(`${count}A`); // 5 まで
if (count === 5) {
return;
}
console.log(`${count}B`); // 4 まで
}
console.log(`${count}C`); // 決して現れない
}
counter();
// ログ:
// 1A
// 1B
// 2A
// 2B
// 3A
// 3B
// 4A
// 4B
// 5A
関数を返す
クロージャについての記事も参照のこと。
function magic() {
return function calc(x) {
return x * 42;
};
}
const answer = magic();
answer(1337); // 56154
仕様書
Specification |
---|
ECMAScript Language Specification # sec-return-statement |
ブラウザーの互換性
BCD tables only load in the browser