標準組み込みオブジェクト

本章では JavaScript の標準組み込みオブジェクトについて、それらのメソッドやプロパティと共にすべて文書化しています。

ここでいう「グローバルオブジェクト (global objects)」 (または標準組み込みオブジェクト) という用語をグローバルオブジェクト (the global object) と混同しないでください。ここで、『グローバルオブジェクト』はグローバルスコープにあるオブジェクトを指します。 (訳注: 日本語では複数形や the による区別ができないため、ここでは後者の the global object を『グローバルオブジェクト』と表記して区別します。)

後者の『グローバルオブジェクト』自体は、グローバルスコープ中で this 演算子を使ってアクセスすることができます。実際、グローバルスコープは『グローバルオブジェクト』のプロパティと、もしあれば継承されたプロパティから構成されています

グローバルスコープ内のその他のオブジェクトは、ユーザースクリプトによって作られたり、ホストアプリケーションによって提供されたりします。ブラウザー上で提供されている利用可能なオブジェクトについては、API リファレンスで文書化されています。

DOM と中核の JavaScript との違いについての詳しい情報は、JavaScript 技術概説をご覧ください。

標準オブジェクト (カテゴリー別)

値プロパティ

これらのグローバルプロパティは、単なる値を返します。プロパティもメソッドも持ちません。

関数プロパティ

これらのグローバル関数 (オブジェクト上ではなくグローバルに呼ばれる関数) は、呼び出し元に直接結果を返します。

基本オブジェクト

これらのオブジェクトは、言語の基本的な構成要素を表します。

エラーオブジェクト

エラーオブジェクトは基本オブジェクトの特殊型です。これらのオブジェクトには、基本的な Error 型の他に、いくつかの特殊なエラー型があります。

数値と日付

数値、日付、数学計算を表す基本的なオブジェクトです。

テキスト処理

これらのオブジェクトは、文字列を表したりその操作をサポートしたりします。

索引付きコレクション

これらのオブジェクトは、インデックス値で順序付けされたデータのコレクションを表します。これには、(型付けされた) 配列や配列に似た構造体も含まれます。

キー付きコレクション

これらのオブジェクトは、キーを使ったコレクションを表します。反復可能なコレクション (MapSet) は挿入順に容易に反復処理することができます。

構造化データ

これらのオブジェクトは、構造化データバッファーおよび JavaScript Object Notation (JSON) を用いて書かれたデータを表現、操作します。

メモリー管理

これらのオブジェクトは、ガベージコレクションの仕組みと相互に作用します。

制御抽象化オブジェクト

制御抽象化オブジェクトは、特に非同期のコードを (例えば深く入り組んだコールバックを使用せずに) 構造化するのに役立ちます。

リフレクション

国際化