Firefox 134 for developers

このページでは、開発者に影響する Firefox 134 の変更点をまとめています。Firefox 134 は、米国時間 2025 年 1 月 7 日 にリリースされました。

ウェブ開発者向けの変更点一覧

HTML

変更なし。

CSS

JavaScript

  • 文字列内で正規表現の構文に該当する可能性がある文字をエスケープして、RegExp() コンストラクターで リテラル パターンとして安全に使用できる新たな文字列を返す、RegExp.escape() 静的メソッドをサポートしました。 (Firefox bug 1918235)。
  • 便利な Promise.try() メソッドをサポートしました。 このメソッドはあらゆる種類 (値を返す関数、例外が発生する関数、同期関数、非同期関数) のコールバックを受け取り、その結果を Promise にラップします。 これはあらゆる種類のメソッドの結果を promise のセマンティクス (.then().catch()) で処理可能にします (Firefox bug 1917879Firefox bug 1905364)。

API

DOM

Media、WebRTC、Web Audio

  • VP8 コーデック を使用した画面共有動画の WebRTC サイマルキャストをサポートしました (ほかの動画ソースのサイマルキャストは以前から可能でした)。より正確には VP8 を使用しているときに、画面およびウィンドウのキャプチャー (たとえば MediaDevices.getDisplayMedia()) の MediaStreamTrack オブジェクトを複数のサイマルキャストレイヤーとしてエンコードできます (Firefox bug 1692873)。

WebDriver への適合 (WebDriver BiDi, Marionette)

WebDriver BiDi

  • browser.getClientWindows コマンドを実装しました。これは、現在開いているブラウザーウィンドウに関する情報を取得できます (Firefox bug 1855025)。
  • すべてのネットワークイベントで initiatorType および destination フィールドをサポートしました (Firefox bug 1904892 および Firefox bug 1933331)。これらにより、なぜ・どのようにしてリクエストが作成されたかを知ることができます。
  • 新しいトップレベルブラウジングコンテキストで about:blank が読み込まれたときに、browsingContext.navigationStarted イベントが発生しなくなりました (Firefox bug 1922014)。
  • ネットワークイベントの requestTime に 0 が設定される場合がある不具合を修正しました (Firefox bug 1930849)。
  • browsingContext.traverseHistory コマンドが、トップレベルブラウジングコンテキストだけで使用可能になりました (Firefox bug 1924859)。
  • ブラウジングコンテキストが置き換えられるときなど、ナビゲーション中に送信するコマンドの確実性を向上しました (Firefox bug 1927073)。

Marionette

  • Addon:Install および Addon:Uninstall コマンドが GeckoView (Android 版 Firefox) で使用可能になりました (Firefox bug 1806135)。
  • Addon:Install コマンドで、プライベートブラウジンングモードで有効な拡張機能がインストール可能になりました (Firefox bug 1810718)。

実験的なウェブ機能

以下の機能は Firefox 134 で新たに導入しましたが、デフォルトで無効です。これらを実験するには、about:config ページで適切な設定項目を検索して true に設定してください。実験的機能 のページで、さらに多くの機能を確認できます。

過去のバージョン