Firefox 113 for developers
このページでは、開発者に影響する Firefox 113 の変更点をまとめています。Firefox 113 は、米国時間 2023 年 5 月 9 日にリリースされました。
ウェブ開発者向けの変更点一覧
HTML
変更なし。
CSS
-
color()
、lab()
、lch()
、oklab()
、oklch()
、color-mix()
関数記法を、forced-color-adjust
プロパティと合わせてサポートしました。 関数記法について、詳しくは CSS color 値 の文書をご覧ください。 (Firefox bug 1352753、Firefox bug 1813497、Firefox bug 1818819、Firefox bug 1824526) -
:nth-child of <selector>
構文 で、定義したセレクターにも一致する、An+B
規則に基づく子要素のグループを対象にできるようになりました。 詳しくは (Firefox bug 1808229) をご覧ください。 scripting
メディア特性をサポートしました。詳しくは (Firefox bug 1166581) をご覧ください。content
プロパティで、<gradient>
、image-set()
、url()
を含むすべての画像型をサポートしました。詳しくは (Firefox bug 1684958) をご覧ください。現在は、::before
および::after
擬似セレクターを伴うと<gradient>
が描画されない不具合があります。詳しくは (Firefox bug 1832901) をご覧ください。
JavaScript
変更なし。
API
-
CanvasRenderingContext2D.reset()
およびOffscreenCanvasRenderingContext2D.reset()
をサポートしました。関連づけられたレンダリングコンテキストをデフォルト状態に戻すために使用できます。 (Firefox bug 1709347) -
Compression Streams API をサポートしました。
この API が提供するインターフェイスは、
gzip
およびdeflate
型式を使用したデータの圧縮や展開に使用できます (Firefox bug 1823619)。 -
非推奨かつ非標準の
mozImageSmoothingEnabled
プロパティを無効にしました。 スケーリングされた画像の平滑化については、imageSmoothingEnabled
プロパティをご覧ください (Firefox bug 1822955)。
Media、WebRTC、Web Audio
- AV1 動画コーデック を Android で有効化しました。デバイスがサポートしていれば、デコードでハードウェアアクセラレーションを使用します (Firefox bug 1672276)。
-
以下の WebRTC メソッド、プロパティおよびディクショナリーをサポートしました:
RTCRtpSender.getCapabilities()
、RTCRtpReceiver.getCapabilities()
、RTCRtpSender.setStreams()
、RTCSctpTransport
、RTCPeerConnection.sctp
、RTCMediaSourceStats
、RTCPeerConnection.connectionState
、RTCPeerConnectionStats
。 それぞれに対応するバグ報告は、Firefox bug 1531460、Firefox bug 1510802、Firefox bug 1278299、Firefox bug 1804678、Firefox bug 1265827、Firefox bug 1531087 です。
廃止
- 非推奨かつ非標準の
CanvasRenderingContext2D.mozTextStyle
属性を完全に削除しました。この属性は、これまで設定で無効化していました。(Firefox bug 1294362) - 非推奨かつ非標準の
mozRTCPeerConnection
、mozRTCIceCandidate
、mozRTCSessionDescription
属性を完全に削除しました (Firefox bug 1531812)。
WebDriver conformance (WebDriver BiDi, Marionette)
WebDriver BiDi
- Shadow DOM の内部にある
Node
オブジェクトおよびNode
オブジェクトのshadowRoot
プロパティのシリアライズをサポートしました (Firefox bug 1802137)。 network.responseStarted
およびnetwork.responseCompleted
イベントで、キャッシュされた応答をサポートしました (Firefox bug 1806802 および Firefox bug 1806794)。browsingContext.domContentLoaded
およびbrowsingContext.load
イベントが、document.open()
およびdocument.close()
を使用するナビゲーションを見落としていた不具合を修正しました (Firefox bug 1822772)。script.callFunction
コマンドで引数として未知のオブジェクトが渡されたときに、想定されたno such handle
エラーではなくinvalid argument
エラーが発生していた不具合を修正しました (Firefox bug 1821039)。
Marionette
moz:useNonSpecCompliantPointerOrigin
能力が非推奨になりました。Firefox 116 で完全に削除する予定です (Firefox bug 1824911)。WebDriver:FindElementFromShadowRoot
およびWebDriver:FindElementsFromShadowRoot
コマンドを実装しました (Firefox bug 1700095)。WebDriver:GetComputedLabel
およびWebDriver:GetComputedRole
コマンドを実装しました (Firefox bug 1585622)。WebDriver:Print
コマンドのbackground
引数をサポートしました (Firefox bug 1783086)。WebDriver:Print
コマンドのorientation
引数をサポートしました (Firefox bug 1791819)。DOMTokenList
インスタンスの不具合を修正して、任意のオブジェクトではなくコレクションとして戻るようになりました (Firefox bug 1823464)。
アドオン開発者向けの変更点一覧
- 拡張機能が同じイベントに対して複数のリスナーを登録した場合に、イベントページが起動すると最初のイベントリスナーだけでなく、すべてのリスナーが呼び出されるようになりました (Firefox bug 1798655)。
declarativeNetRequest
API をサポートしました (Firefox bug 1782685)。browser_specific_settings
キーにgecko_android
サブキーを追加しました。このサブキーで、拡張機能と互換性がある Android 版 Firefox のバージョンの範囲を指定できます (Firefox bug 1824237)。
過去のバージョン
- Firefox 112 for developers
- Firefox 111 for developers
- Firefox 110 for developers
- Firefox 109 for developers
- Firefox 108 for developers
- Firefox 107 for developers
- Firefox 106 for developers
- Firefox 105 for developers
- Firefox 104 for developers
- Firefox 103 for developers
- Firefox 102 for developers
- Firefox 101 for developers
- Firefox 100 for developers
- Firefox 99 for developers
- Firefox 98 for developers
- Firefox 97 for developers
- Firefox 96 for developers
- Firefox 95 for developers
- Firefox 94 for developers
- Firefox 93 for developers
- Firefox 92 for developers
- Firefox 91 for developers
- Firefox 90 for developers
- Firefox 89 for developers
- Firefox 88 for developers
- Firefox 87 for developers
- Firefox 86 for developers
- Firefox 85 for developers
- Firefox 84 for developers
- Firefox 83 for developers
- Firefox 82 for developers