Firefox 110 for developers
このページでは、開発者に影響する Firefox 110 の変更点をまとめています。Firefox 110 は、米国時間 2023 年 2 月 14 日にリリースされました。
ウェブ開発者向けの変更点一覧
HTML
変更なし。
CSS
- コンテナークエリーと、コンテナークエリーの長さの単位をデフォルトで有効にしました。 これらのクエリーや関連する長さの単位について、詳しくは CSS Container Queries の文書をご覧ください (Firefox バグ 1809720)。
- color-gamut メディアクエリー をサポートしました (Firefox バグ 1422237)。
- Windows および Linux で、
type="color"
を持つ<input>
要素でlist
属性をサポートしました (Firefox バグ 960984)。 @page
アットルールで名前つきページをサポートしました。これはpage
プロパティを使用して、ユーザーが特定のセレクターで改ページを生成することを可能にします (Firefox バグ 1787947)。
JavaScript
-
Worker.postMessage()
およびstructuredClone()
を使用したとき、ネイティブなエラーの型 をシリアライズした結果に worker のstack
プロパティも含まれるようになりました。 この機能追加によりメインスレッドと worker の両方で、構造化複製アルゴリズム を使用するすべてのメソッドでネイティブエラーのスタックの複製が機能するようになりました (詳しくは Firefox バグ 1774866 をご覧ください)。
API
-
権限 API の
midi
パーミッションをサポートしました。 これにより、navigator.permissions.query()
を使用して Web MIDI API の使用許可の状態を問い合わせできます (Firefox バグ 1772166)。 -
ReadableStream
で、for await...of
構文を使用する ストリーム内のチャンクの非同期反復処理 をサポートしました (Firefox バグ 1734244)。 -
WebRTC で、ピア接続にトランシーバーを追加する際に使用可能なエンコーディングのセットを送信すること、および送信元に紐づいたアクティブなエンコーディングを取得することをサポートしました。 特に
RTCPeerConnection.addTransceiver()
で、init
引数オブジェクトでsendEncodings
オプションを使用すること、および送信データでエンコーディングが使用されているかを確認するために使用できるRTCRtpEncodingParameters.active
をサポートしました (詳しくは Firefox バグ 1676855 をご覧ください)。 -
WebRTC の
RTCRtpSender.getParameters()
、RTCRtpSender.setParameters()
、RTCRtpReceiver.getParameters()
メソッドが仕様書に準拠するようになりました (Firefox バグ 1401592)。
WebDriver conformance (WebDriver BiDi, Marionette)
WebDriver BiDi
-
network.beforeRequestSent
(Firefox バグ 1790368)、network.responseStarted
(Firefox バグ 1790370)、network.responseCompleted
(Firefox バグ 1790372) イベントをサポートしました。 -
ページ全体のスクリーンショットを取得する
browsingContext.captureScreenshot
コマンドをサポートしました (Firefox バグ 1800086)。 -
汎用プラットフォームオブジェクト (Firefox バグ 1792524)、
NodeList
型およびHTMLCollection
型プラットフォームオブジェクト (Firefox バグ 1802284) のシリアライズとデシリアライズをサポートしました。 -
browsingContext.domContentLoaded
およびbrowsingContext.load
イベントにtimestamp
フィールドを追加しました (Firefox バグ 1790378)。 -
Added a
type
field to the response forscript.evaluate
およびscript.callFunction
の応答に、success
またはexception
の結果を示すtype
フィールドを追加しました (Firefox バグ 1803599)。
Marionette
-
最近の WebDriver classic の変更に従って、既知のノード (要素やシャドウルートの参照) のキャッシュを親プロセスからウェブコンテンツプロセスへ移動しました (Firefox バグ 1692468)。
-
WebDriver classic 仕様に準拠させるため、JSON のシリアライズおよびデシリアライズのアルゴリズムを改良しました (Firefox バグ 1794078)。
アドオン開発者向けの変更点一覧
"webRequestFilterResponse"
API 権限 を追加しました。この権限は、webRequest.filterResponseData
へのアクセスを提供します。この権限は、実行時に要求する権限として提供できます。この権限について、詳しくはwebRequest.filterResponseData
をご覧ください (Firefox バグ 1809235)。tabs.ZoomSettings
のdefaultZoomFactor
プロパティが、デフォルトのズーム倍率の設定値を返すようになりました (Firefox バグ 1772166)。
過去のバージョン
- Firefox 109 for developers
- Firefox 108 for developers
- Firefox 107 for developers
- Firefox 106 for developers
- Firefox 105 for developers
- Firefox 104 for developers
- Firefox 103 for developers
- Firefox 102 for developers
- Firefox 101 for developers
- Firefox 100 for developers
- Firefox 99 for developers
- Firefox 98 for developers
- Firefox 97 for developers
- Firefox 96 for developers
- Firefox 95 for developers
- Firefox 94 for developers
- Firefox 93 for developers
- Firefox 92 for developers
- Firefox 91 for developers
- Firefox 90 for developers
- Firefox 89 for developers
- Firefox 88 for developers
- Firefox 87 for developers
- Firefox 86 for developers
- Firefox 85 for developers
- Firefox 84 for developers
- Firefox 83 for developers
- Firefox 82 for developers
- Firefox 81 for developers
- Firefox 80 for developers
- Firefox 79 for developers