Firefox 103 for developers
このページでは、開発者に影響する Firefox 103 の変更点をまとめています。Firefox 103 は、2022 年 7 月 26 日にリリースされました。
ウェブ開発者向けの変更点一覧
HTML
廃止
MathML
廃止
- 非推奨の
scriptminsize
およびscriptsizemultiplier
属性を削除しました (Firefox バグ 1772697)。
CSS
backdrop-filter
プロパティ (要素の背後の領域に、ぼかしや色変化のようなグラフィック効果を適用するために使用できます) がデフォルトで有効になりました。以前は設定項目で無効にしていました (Firefox バグ 1578503)。scroll-snap-stop
プロパティが使用可能になりました (Firefox バグ 1312165)。速くスクロールするときでもスナップ位置を通り過ぎることを許可するかどうかを指定するために、このプロパティの値always
およびnormal
を使用できます。:modal
擬似クラスをサポートしました。これはインタラクションが却下されるまでの間、他の要素とのすべてのインタラクションを除外する状態にある要素を選択します (Firefox バグ 1768535)。contain
プロパティの値style
をサポートしました。この値は、ある要素とその子孫以外に影響を及ぼす可能性のあるプロパティに対して、包含している要素の外に影響を与えないようにするために使用できます。詳しくは Firefox バグ 1463600 をご覧ください。
廃止
JavaScript
-
構造化複製アルゴリズム を使用して、ネイティブのエラー型をシリアライズできるようになりました。
これには
Error
、EvalError
、RangeError
、ReferenceError
、SyntaxError
、TypeError
、URIError
、AggregateError
が含まれます。 シリアライズしたプロパティにはname
、message
、cause
、fileName
、lineNumber
、columnNumber
が含まれます。AggregateError
向けにはmessage
、name
、cause
、errors
プロパティがシリアライズされます。 詳しくは Firefox バグ 1556604 をご覧ください。
廃止
HTTP
廃止
セキュリティ
廃止
API
-
ReadableStream
、WritableStream
、TransformStream
が 移譲可能なオブジェクト になりました。これは、postMessage
を使用して window と worker でオブジェクト共有するときや、オブジェクトをコピーするために structuredClone() を使用するときに、所有権を渡せることを意味します。 転送後は、元のオブジェクトを使用できなくなります。 詳しくは Firefox バグ 1659025 をご覧ください。 -
caches
、CacheStorage
、Cache
で 安全なコンテキスト が必要になりました。安全でないコンテキストで使用すると、プロパティやインターフェイスが定義されません。 以前のcache
は、安全なコンテキストの外で使用すると例外が発生するCacheStorage
を返していました。 詳しくは Firefox バグ 1112134 をご覧ください。
DOM
Media、WebRTC、Web Audio
廃止
WebAssembly
廃止
WebDriver conformance (WebDriver BiDi, Marionette)
WebDriver BiDi
- 実験的な BiDi のコマンドやイベントを無効にする設定項目である
remote.experimental.enabled
を追加しました (Firefox バグ 1777951)。 evaluate
コマンドの実験的な実装とともにscript
モジュールを追加しました。remote.experimental.enabled
をtrue
に設定した場合に使用できます (Firefox バグ 1742979)。- たとえば
log.entryAdded
のイベントデータやscript.evaluate
の戻り値で使用される、単純な値と複雑なオブジェクトのコレクションのシリアライズをサポートしました (Firefox バグ 1770752)。 - キャッシュされた画像へナビゲーションするときに
browsingContext.navigate
でエラーが発生する場合があるエッジケースを修正しました (Firefox バグ 1763133)。
Marionette
platformVersion
機能を、moz:platformVersion
として返されるように更新しました (Firefox バグ 1771760)。ChromeElement
のサポートを廃止しました。すべての要素がWebElement
としてシリアライズされます (Firefox バグ 1775036 および Firefox バグ 1775064)。
アドオン開発者向けの変更点一覧
廃止
- WebExtensions で ServiceWorker API を削除しました (拡張機能の内部で実行するときに
'serviceWorker' in navigator
が false を返すようになりました) (Firefox バグ 1593931)。
その他
過去のバージョン
- Firefox 102 for developers
- Firefox 101 for developers
- Firefox 100 for developers
- Firefox 99 for developers
- Firefox 98 for developers
- Firefox 97 for developers
- Firefox 96 for developers
- Firefox 95 for developers
- Firefox 94 for developers
- Firefox 93 for developers
- Firefox 92 for developers
- Firefox 91 for developers
- Firefox 90 for developers
- Firefox 89 for developers
- Firefox 88 for developers
- Firefox 87 for developers
- Firefox 86 for developers
- Firefox 85 for developers
- Firefox 84 for developers
- Firefox 83 for developers
- Firefox 82 for developers
- Firefox 81 for developers
- Firefox 80 for developers
- Firefox 79 for developers
- Firefox 78 for developers
- Firefox 77 for developers
- Firefox 76 for developers
- Firefox 75 for developers
- Firefox 74 for developers
- Firefox 73 for developers
- Firefox 72 for developers