PerformanceResourceTiming.requestStart

Baseline Widely available

This feature is well established and works across many devices and browser versions. It’s been available across browsers since September 2017.

requestStart は読み取り専用プロパティで、ブラウザーがサーバー、キャッシュ、またはローカルリソースにリソースのリクエストを開始する直前の timestamp を返します。トランスポート接続が失敗してブラウザーがリクエストを終了すると、返される値は再試行要求の開始になります。

requestStart には end プロパティはありません。リクエスト時間を計測するには、 responseStart - requestStart を計算してください(下記の例を参照してください)。

requestStart プロパティは以下の値を取ります。

  • ブラウザーがサーバーからリソースのリクエストを始める直前の時刻を表す DOMHighResTimeStamp です。
  • リソースがキャッシュから即座に取得された場合は 0 です。
  • リソースがオリジン間リクエストで取得され、HTTP の Timing-Allow-Origin レスポンスヘッダーが使用されなかった場合は 0 となります。

リクエスト時間の計測

requestStartresponseStart プロパティを使用して、リクエストにかかる時間を測定することができます。

js
const request = entry.responseStart - entry.requestStart;

PerformanceObserver を使用した例です。このオブジェクトは、新しい resource パフォーマンス項目がブラウザーのパフォーマンスタイムラインに記録されると、それを通知します。オブザーバーが作成される前の項目にアクセスするために buffered オプションを使用します。

js
const observer = new PerformanceObserver((list) => {
  list.getEntries().forEach((entry) => {
    const request = entry.responseStart - entry.requestStart;
    if (request > 0) {
      console.log(`${entry.name}: Request time: ${request}ms`);
    }
  });
});

observer.observe({ type: "resource", buffered: true });

Performance.getEntriesByType() を使用した例です。このメソッドを呼び出した時点でブラウザー上のパフォーマンスタイムラインに存在する resource パフォーマンス項目のみを表示します。

js
const resources = performance.getEntriesByType("resource");
resources.forEach((entry) => {
  const request = entry.responseStart - entry.requestStart;
  if (request > 0) {
    console.log(`${entry.name}: Request time: ${request}ms`);
  }
});

オリジン間のタイミング情報

requestStart プロパティの値が 0 である場合、そのリソースはオリジン間リクエストである可能性があります。オリジン間のタイミング情報を見るためには、Timing-Allow-Origin HTTP レスポンスヘッダーを設定する必要があります。

例えば、https://developer.mozilla.org にタイミングリソースを見ることを許可するには、オリジン間リソースが送信する必要があります。

http
Timing-Allow-Origin: https://developer.mozilla.org

仕様書

Specification
Resource Timing
# dom-performanceresourcetiming-requeststart

ブラウザーの互換性

BCD tables only load in the browser

関連情報