Intl.DateTimeFormat() コンストラクター

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This feature is well established and works across many devices and browser versions. It’s been available across browsers since September 2017.

Intl.DateTimeFormat() コンストラクターは、言語に応じた日付と時刻の書式化を可能にする Intl.DateTimeFormat オブジェクトを生成します。

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構文

js
new Intl.DateTimeFormat();
new Intl.DateTimeFormat(locales);
new Intl.DateTimeFormat(locales, options);

引数

locales 省略可

BCP 47 言語タグの文字列、または、そのような文字列の配列です。ブラウザーの既定のロケールを使用するには、空の配列を渡してください。 Unicode 拡張に対応しています (例えば "en-US-u-ca-buddhist" など)。 locales 引数の一般的な形式と解釈は、 Intl のページをご覧ください。次の Unicode 拡張キーが利用できます。

nu

番号方式。使用できる値は "arab", "arabext", "bali", "beng", "deva", "fullwide", "gujr", "guru", "hanidec", "khmr", "knda", "laoo", "latn", "limb", "mlym", "mong", "mymr", "orya", "tamldec", "telu", "thai", "tibt" です。

ca

カレンダー。使用できる値は "buddhist", "chinese", "coptic", "ethiopia", "ethiopic", "gregory", "hebrew", "indian", "islamic", "iso8601", "japanese", "persian", "roc" です。

hc

時制。使用できる値は "h11", "h12", "h23", "h24" です。

options 省略可

以下のプロパティの一部またはすべてを持つオブジェクトです。

dateStyle

format() が呼び出された際に使用される日付の書式化スタイルです。利用可能な値は以下のとおりです。

  • "full"
  • "long"
  • "medium"
  • "short"

メモ: dateStyletimeStyle と一緒に使用することができますが、他のオプション (weekday, hour, month, など) と一緒に使用することはできません。

timeStyle

format() が呼び出された際に使用される時刻の書式化スタイルです。利用可能な値は以下のとおりです。

  • "full"
  • "long"
  • "medium"
  • "short"

メモ: timeStyledateStyle と一緒に使用することができますが、他のオプション (weekday, hour, month, など) と一緒に使用することはできません。

calendar

暦です。有効な値は、 "buddhist", "chinese", " coptic", "ethiopia", "ethiopic", "gregory", " hebrew", "indian", "islamic", "iso8601", " japanese", "persian", "roc" です。

dayPeriod

日単位の期間の表現の仕方です。有効な値は、 "narrow", "short", " long" です。

メモ:

  • このオプションは12時間制を使用したときのみ効果があります。
  • 多くのロケールでは幅の指定を無視して同じ文字列を使用します。
numberingSystem

命数法です。有効な値は、 "arab", "arabext", " bali", "beng", "deva", "fullwide", " gujr", "guru", "hanidec", "khmr", " knda", "laoo", "latn", "limb", "mlym", " mong", "mymr", "orya", "tamldec", " telu", "thai", "tibt" です。

localeMatcher

使用するロケール照合アルゴリズム。利用可能な値は "lookup" と "best fit" です。既定値は "best fit" です。このオプションについての詳細は、 Intl のページをご覧ください。

timeZone

使用するタイムゾーン。実装が認識しなければならない唯一の値は "UTC" です。既定値は、実行時の既定のタイムゾーンです。実装は、 IANA タイムゾーンデータベースのタイムゾーン名、例えば "Asia/Shanghai", "Asia/Kolkata", "America/New_York" なども認識できる場合があります。

hour12

(24 時制に対して) 12 時制を使用するかどうか。可能な値は truefalse です。既定ではロケールに依存します。このオプションは hc 言語タグや hourCycle オプションと一緒に使用された場合、これらを上書きします。

hourCycle

使用する時の周期です。利用可能な値は "h11", "h12", "h23", "h24" です。このオプションは hc 言語タグと一緒に使用された場合はそれを上書きし、両方のオプションが指定されていた場合は hour12 オプションが優先されます。

formatMatcher

使用する書式一致アルゴリズム。可能な値は "basic" と "best fit" です。既定値は "best fit" です。このプロパティの使用方法については、以下の項を参照してください。

以下のプロパティは、書式化の出力や、要求された表現で使用する日付や時刻のコンポーネントです。実装は、少なくとも以下のサブセットに対応することが要求されています。

  • weekday, year, month, day, hour, minute, second
  • weekday, year, month, day
  • year, month, day
  • year, month
  • month, day
  • hour, minute, second
  • hour, minute

実装は他のサブセットに対応することもでき、要求はすべての利用可能な表現の中から最適なものを見つけるために交渉します。 formatMatcher プロパティによるこの交渉や選択には2つのアルゴリズムが利用できます。完全に定義された "basic" アルゴリズムと、実装に依存した "best fit" アルゴリズムです。

weekday

曜日の表現です。利用可能な値は以下の通りです。

  • "long" (例 Thursday)
  • "short" (例 Thu)
  • "narrow" (例 T)。ロケールによっては、 narrow 形式が同じ曜日が2つある場合もあります (例 Tuesday の narrow 形式も T です)。
era

時代の表現です。利用可能な値は以下の通りです。

  • "long" (例 Anno Domini, 紀元)
  • "short" (例 AD)
  • "narrow" (例 A)
year

年の表現です。利用可能な値は以下の通りです。

  • "numeric" (例 2012)
  • "2-digit" (例 12)
month

月の表現です。利用可能な値は以下の通りです。

  • "numeric" (例 2)
  • "2-digit" (例 02)
  • "long" (例 March)
  • "short" (例 Mar)
  • "narrow" (例 M)。ロケールによっては、 narrow 形式が同じ月が2つある場合もあります (例 May の narrow 形式も M です)。
day

日の表現です。利用可能な値は以下の通りです。

  • "numeric" (例 1)
  • "2-digit" (例 01)
hour

時の表現です。利用可能な値は "numeric", "2-digit" です。

minute

分の表現です。利用可能な値は "numeric", "2-digit" です。

second

秒の表現です。利用可能な値は "numeric", "2-digit" です。

fractionalSecondDigits

秒の小数点以下を表すために使用される数字の桁数 (その先の桁は切り捨てられます)。利用可能な値は次の通りです。

  • 0 (小数点以下は切り捨て)
  • 1 (小数点以下は1桁で表される。例えば、 736 は 7 と書式化される。)
  • 2 (小数点以下は2桁で表される。例えば、 736 は 73 と書式化される。)
  • 3 (小数点以下は3桁で表される。例えば、 736 は 736 と書式化される。)
timeZoneName

タイムゾーン名の表現です。利用可能な値は以下の通りです。

  • "long" ローカライズされた長い形式 (例 Pacific Standard Time, Nordamerikanische Westküsten-Normalzeit)
  • "short" ローカライズされた短い形式 (例 PST, GMT-8)
  • "shortOffset" ローカライズされた短い GMT 形式 (例 GMT-8)
  • "longOffset" ローカライズされた長い GMT 形式 (例 GMT-0800)
  • "shortGeneric" 一般的な場所を指定しない短い形式 (例 PT, Los Angeles Zeit).
  • "longGeneric" 一般的な場所を指定しない長い形式 (例 Pacific Time, Nordamerikanische Westküstenzeit)

メモ: タイムゾーンの表示は、必要な文字列が利用できない場合、別の形式にフォールバックすることがあります。例えば、場所を指定しない形式では、 "Pacific Time" のように特定の国や都市の場所を指定せずにタイムゾーンを表示する必要がありますが、 "Los Angeles Time" のようなタイムゾーンにフォールバックする場合があります。

それぞれの日付や時刻の部分のプロパティの既定値は undefined ですが、すべての部分のプロパティが undefined であった場合、 year, month, day は "numeric" であると想定されます。

DateTimeFormat の使用

ロケールを指定しない基本的な使用方法では、 DateTimeFormat は既定のロケールとオプションを使用します。

js
let date = new Date(Date.UTC(2012, 11, 20, 3, 0, 0));

// toLocaleString without arguments depends on the implementation,
// the default locale, and the default time zone
console.log(new Intl.DateTimeFormat().format(date));
// → "12/19/2012" if run with en-US locale (language) and time zone America/Los_Angeles (UTC-0800)

timeStyle と dateStyle の使用

js
let o = new Intl.DateTimeFormat("en", {
  timeStyle: "short",
});
console.log(o.format(Date.now())); // "13:31 AM"

let o = new Intl.DateTimeFormat("en", {
  dateStyle: "short",
});
console.log(o.format(Date.now())); // "07/07/20"

let o = new Intl.DateTimeFormat("en", {
  timeStyle: "medium",
  dateStyle: "short",
});
console.log(o.format(Date.now())); // "07/07/20, 13:31:55 AM"

dayPeriod の使用

dayPeriod オプションを使用して、1日の時間帯 (「朝」、「夜」、「正午」など) を表す文字列を出力します。なお、これは 12 時間制の書式でのみ有効であり、 (hourCycle: 'h12')、多くのロケールでは dayPeriod の値に関係なく同じ文字列が出力されます。

js
let date = Date.UTC(2012, 11, 17, 4, 0, 42);

console.log(
  new Intl.DateTimeFormat("en-GB", {
    hour: "numeric",
    hourCycle: "h12",
    dayPeriod: "short",
    timeZone: "UTC",
  }).format(date),
);
// > 4 at night"  (same formatting in en-GB for all dayPeriod values)

console.log(
  new Intl.DateTimeFormat("fr", {
    hour: "numeric",
    hourCycle: "h12",
    dayPeriod: "narrow",
    timeZone: "UTC",
  }).format(date),
);
// > "4 mat."  (same output in French for both narrow/short dayPeriod)

console.log(
  new Intl.DateTimeFormat("fr", {
    hour: "numeric",
    hourCycle: "h12",
    dayPeriod: "long",
    timeZone: "UTC",
  }).format(date),
);
// > "4 du matin"

timeZoneName の使用

timeZoneName を使用して、タイムゾーンの文字列 ("GMT", "Pacific Time", など) を出力します。

js
var date = Date.UTC(2021, 11, 17, 3, 0, 42);
const timezoneNames = [
  "short",
  "long",
  "shortOffset",
  "longOffset",
  "shortGeneric",
  "longGeneric",
];

for (const zoneName of timezoneNames) {
  // Do something with currentValue
  var formatter = new Intl.DateTimeFormat("en-US", {
    timeZone: "America/Los_Angeles",
    timeZoneName: zoneName,
  });
  console.log(zoneName + ": " + formatter.format(date));
}

// expected output:
// > "short: 12/16/2021, PST"
// > "long: 12/16/2021, Pacific Standard Time"
// > "shortOffset: 12/16/2021, GMT-8"
// > "longOffset: 12/16/2021, GMT-08:00"
// > "shortGeneric: 12/16/2021, PT"
// > "longGeneric: 12/16/2021, Pacific Time"

仕様書

Specification
ECMAScript Internationalization API Specification
# sec-intl-datetimeformat-constructor

ブラウザーの互換性

BCD tables only load in the browser

関連情報