DataTransfer

Baseline Widely available

This feature is well established and works across many devices and browser versions. It’s been available across browsers since July 2015.

DataTransfer オブジェクトは、ドラッグ&ドロップ操作中にドラッグされているデータを保持するために使用されます。これは、1 つ以上のデータ項目を保持することができ、それぞれが 1 つ以上のデータ型を持ちます。ドラッグ&ドロップの詳細については、HTML ドラッグ&ドロップ API を参照してください。

このオブジェクトはすべての ドラッグイベントdataTransfer プロパティからアクセスすることができます。

コンストラクター

DataTransfer()

新しい DataTransfer オブジェクトを作成して返す。

プロパティ

標準プロパティ

DataTransfer.dropEffect

現在選択されているドラッグ&ドロップ操作の種類を取得したり、新しい操作の種類をセットしたりします。値は none, copy, link, move のいずれかです。

DataTransfer.effectAllowed

とりうるすべての操作の種類を与えます。none, copy, copyLink, copyMove, link, linkMove, move, all, uninitialized のいずれかです。

DataTransfer.files

データトランスファーが保持していて利用可能なすべてのローカルファイルのリストを保持します。ドラッグ操作がファイルのドラッグによるものではない場合、このプロパティは空のリストになります。

DataTransfer.items 読取専用

全てのドラッグデータのリストである DataTransferItemList オブジェクトを返します。

DataTransfer.types 読取専用

文字列の配列で、 dragstart イベントで設定されたフォーマットを示します。

Gecko プロパティ

Experimental: これは実験的な機能です。
本番で使用する前にブラウザー互換性一覧表をチェックしてください。

メモ: この節のすべてのプロパティは Gecko 固有のものです。

DataTransfer.mozCursor

ドラッグカーソルの状態を返します。主にタブドラッグの際のカーソルを制御するのに使います。

DataTransfer.mozSourceNode 読取専用

ドラッグ操作を開始するためにボタンを押下したときにマウスカーソルのあったNodeを返します。外部アプリケーションからのドラッグの場合や、ドラッグを開始したノードが呼び出し元からアクセスできない物であった場合は、値は null となります。

DataTransfer.mozUserCancelled 読取専用

このプロパティは dragend イベントに対してのみ適用され、ユーザーが Esc キーを押下してドラッグ操作を取り消した場合は値が true となります。不正な場所でドロップした場合など、その他の理由でドラッグ操作に失敗した場合には、値は false となります。

非推奨のプロパティ

DataTransfer.mozItemCount 読取専用 非推奨

ドラッグされている項目の個数を返します。Firefox 71 で削除されました。

メソッド

標準メソッド

DataTransfer.clearData()

指定された型のデータを削除します。型の指定は省略可能です。型として空の文字列を指定した場合、もしくは型を指定しなかった場合、すべての型のデータが削除されます。指定された型のデータが存在しない場合、またはデータトランスファーが何もデータを持っていない場合、このメソッドは何もしません。

DataTransfer.getData()

指定された型のデータを取得します。指定された型のデータが存在しない場合、またはデータトランスファーが何もデータを保持していない場合、空文字を返します。

DataTransfer.setData()

指定された型のデータを設定します。その型のデータが存在しない場合、データはリストの最後に追加されるため、データ型のリストの最後の項目は、最後に追加された新しいデータ型となります。その型のデータがすでに存在している場合、データ型のリストにおける元と同じ位置で、古いデータが新しいデータと置き換わります。

DataTransfer.setDragImage()

独自のものが求められる場合、ドラッグ中に使われる画像を設定します。

Gecko メソッド

非標準: この機能は標準ではなく、標準化の予定もありません。公開されているウェブサイトには使用しないでください。ユーザーによっては使用できないことがあります。実装ごとに大きな差があることもあり、将来は振る舞いが変わるかもしれません。

メモ: この節のすべてのメソッドは Gecko 固有のものです。

DataTransfer.addElement()

ドラッグ元の要素を指定します。

非推奨のメソッド

DataTransfer.mozClearDataAt() 非推奨

指定されたインデックスの項目について、指定された形式に関連付けられたデータを削除します。インデックスは 0 〜 (項目の数 - 1)の範囲です。Firefox 71 で削除されました。

DataTransfer.mozGetDataAt() 非推奨

指定されたインデックスの項目の、指定された形式のデータを取得します。存在しない項目またはデータ形式を指定した場合は null を返します。インデックスは 0〜(項目の数-1)の範囲です。Firefox 71 で削除されました。

DataTransfer.mozSetDataAt() 非推奨

データトランスファーは複数の項目を保持する事ができ、それぞれの項目には 0 から始まるインデックスが付けられます。mozSetDataAt() は、すでに存在する項目を変更する場合には mozItemCount より小さい値をインデックスとして指定し、新しい項目を追加する場合は mozItemCount に等しい値をインデックスとして指定します。また、mozItemCount は項目を追加する度に増加します。Firefox 71 で削除されました。

DataTransfer.mozTypesAt() 非推奨

指定されたインデックスの項目が保持しているデータの形式のリスト(文字列の配列)を返します。0〜(項目の数-1)の範囲外のインデックスを指定した場合は、空のリストを返します。Firefox 71 で削除されました。

この記事に記載されているすべてのメソッドとプロパティには、それぞれリファレンスページがあり、それぞれのリファレンスページには、インターフェイスの例が直接記載されているか、例へのリンクが張られています。

仕様書

Specification
HTML Standard
# the-datatransfer-interface

ブラウザーの互換性

BCD tables only load in the browser

関連情報