教育者のためのリソース

教育者は MDNの「ウェブ開発の学習」のセクションを、大学でのウェブ関連の学位、短大でのコース、コーディングスクールでのコース、または同様のコースのプログラム、ユニット、評価仕様を作成する際に、ガイドとして利用できます。各記事の冒頭には「学習成果」のセクションがあり、その記事で教えるトピックが詳細に説明されています。

MDN チームは、「ウェブ開発の学習」に含まれる教材を毎年見直し、フロントエンド開発のベストプラクティスに常に沿ったものとなるよう努めています。教育者は、この教材を基にコースを作成することで、最新の教育を提供することができます。

このページでは、 MDN の学習コンテンツを教える際に簡単に適応できるように、ガイダンスとリソースを提供しています。

適切なスコープの選択

コアモジュールには、ウェブ標準の基本概念、HTML、CSS、JavaScript、アクセシビリティ、デザイン理論、バージョン管理が含まれています。これらのトピックは、業界で働く前に、すべての新人ウェブ開発者が最低限知っておくべき内容であると私たちは考えています。

ただし、コースによっては、追加のトピック要件がある場合もあります。その場合は、次のことができます。

  • チームワーク、調査、面接テクニックなどのソフトスキルや、一般的なウェブ開発ツールセットに慣れるといった、入門モジュールに記載されている学習目標の一部を含めることを検討してください。
  • いくつかの発展モジュールで、コアモジュールの技術的範囲を広げましょう。 今後、さらに多くの発展モジュールの公開を目指します。 ご自身で発展モジュールを作成し、カリキュラムに寄稿していただければ、他の人がその恩恵を受けられるようになります。 発展モジュールの提出をご希望の場合は、私たちまでご連絡ください。

効果的な学習経路の利用

生徒に教える際には、生徒が学習すべきトピックについて、明確な学習目標と定期的な評価により正しい道筋を確保しながら、明確な進歩を提供することが重要です。

私たちのコアモジュールは、ウェブ開発のフロントエンドの要点を網羅した学習コースを提供しており、「スキルテスト」の節や課題も含まれています。

提供された経路をそのまま生徒たちに案内することもできますし、必要に応じてカスタマイズすることもできます。

  • 適切な箇所に独自のスキルテストや評価を追加します。試験形式の理論テストと実用的な現実世界のプロジェクトを組み合わせた評価方法で、学生に知識を行動に移させることをお勧めします。
  • 学習成果を異なるグループに分割します。例えば、 HTML 文書構造の基本から始めて、ボックスモデルやテキストのスタイル設定などの CSS の基本をすぐに学ぶというように、学習を進めていくことができます。次のステップでは、画像やフォームフィールドなどのより複雑な HTML 機能を紹介し、フレックスボックスやメディアクエリーで CSS を強化し、 DOM スクリプトの初歩を紹介します。
  • 学生に、自分のプロジェクトの作品を格納するリポジトリーを提供し、就職希望先へのスキル証明としてポートフォリオとして公開すべきでです。

また、対話型ビデオコースのような高度な即戦力ソリューションを使用することも考えることができます。私たちは、学習パートナーである Scrimba が提供する「The Frontend Developer Career Path」をお勧めします。このコースでは、 MDN カリキュラムコアの学習成果すべてと、それ以上の内容を学ぶことができます。

メモ: Scrimba は複数ライセンス契約を提供しています — Scrimba for Teams を参照してください。

フロントエンド開発者キャリアパスの機能には、楽しい対話型のレッスンや課題、知識豊富な講師、対応しているコミュニティなどがあり、学生が最初のジュニア開発者の仕事を得るために必要なすべてを提供することを目的としています。このコースの多くの部分は、無料版として利用できます。

リソース